htaccessを使った動的配信
「.htaccessファイル」を使った動的配信
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スマートフォン利用者を自動的に「スマートフォン版サイト」へ誘導できるよう、「アクセス者の端末に応じて自動でアクセス先を振り分ける機能」を作ってみましょう。この授業では「.htaccessファイル」を使って、サーバ側で自動振り分けする方法をやってみます。
まずは「.htaccessファイル」を作成します。この際、ローカルサイドで「.htaccessファイル」を作成すると、不可視ファイルの設定などで問題が起こりやすいので、一旦「htaccess.txtファイル」として作成し、サーバー側にアップロードしたのちに、「.htaccessファイル」にリネームする方法でやってみます。
今回の自動振り分けは
- ウェブサーバが「Apache」
- 設定ファイル「.htaccess」の設置が許可されている
- mod_rewriteモジュールが利用可能
の条件が必要です。
デモページ
.htaccessの記述内容
まずはmod_rewriteモジュールが有効な時のみに処理するように分岐させます。
次にmod_rewriteモジュールを起動させます。
次にRewriteCondを使って、どういう条件でリダイレクトの処理をするかを指定します。
HTTP_USER_AGENT」は、アクセス端末の種類を示します。
最後にある [NC] という記述は、「大文字・小文字を区別しない」という意味の指示です実際にユーザエージェント名に含まれる文字列が「android」でも「ANDROID」でも、同じだとみなされます。 つまり、"A-Z" と "a-z" は区別しない。
URLの末尾に「?mode=pc」という文字列が付いていた場合には、スマートフォン用ページに移動させない(リダイレクトしない)ようにする記述です。なお、「mode=pc」という文字列は何でも構いません。「pc-site」や「show-pc-edition」など、何でも好きな文字列を指定できます。
4行目
RewriteRuleを使うことで、指定した規則に沿ってURLを書き換えられます。ここでは、リダイレクトするために利用しています。フラグとして、[R,L] を指定しています。「R」は「リダイレクトする」という意味で、ここでは必ず必要です。「L」は書き換え規則の最終行であることを示しています(これ以降のRewriteRuleは無視されます。ここでは省略しても問題ありません)。
今回の場合は、この .htaccessファイルを設置した場所が http://www.example.com/pc/ だとすると、
スマートフォンでアクセスすると http://www.example.com/pc/sp/ へ移動。
スマートフォン以外でアクセスすると http://www.example.com/pc/ のまま。
スマートフォンでアクセスしても、URLが http://www.example.com/pc/?mode=pc であれば移動しない。
自分のドメインでトップページを表示させたい場合(http://www.example.com)
4行目を以下のように直し、トップページ(PC用のindex.html)と同じ階層にアップロードする。
スマートフォンでアクセスすると http://www.example.com/sp/ へ移動。
スマートフォン以外でアクセスすると http://www.example.com/ のまま。
スマートフォンでアクセスしても、URLが http://www.example.com/?mode=pc であれば移動しない